メルカトル図法 VS 正距方位図法

   

メルカトル図法と正距方位図法 1からのつつぎ…

現代科学の合理性と占いの考え方は必ずしも一致しない

 一部の占いで、方位を調べる際に地球上で“より正しく正確な”方位を求めるために、正距方位図法の地図を使用したり、 球面三角法という難しい計算をして二点間の方位を求めるという涙ぐましい努力が行われています。 しかし…、です。ここをよく考えていただきたい。
 気学や風水の思想の成り立ちを考えると陰陽五行説の考え方を無視できません。 なにより陰陽五行説は東洋占術の根幹を成すものですから、 その考えから離れてしまうことは本来の占いの考え方から離れてしまうものになります。 科学が発達しようともこの事実は不変であります。 科学や人智が発達してくると、より正確に・より合理的に・より実証されるものが正しいとされる傾向になってしまいますが、 東洋占術の占いでは陰陽五行説に基づいて述べるべき考えるべきと思います。 現代科学の合理性と占いの考え方は必ずしも一致しません。

方位の成り立ち

 では方位はどのように決められたかといいますと、天体の運行からであり主に太陽の動きから方位が定めらたものです。 決して地磁気などではありません。 古代中国の数学書「周髀算経(しゅうひさんけい)」においては、古人が天体の動き太陽の動きを精密に調べ上げ、 方位や四季、二十四節気、太陽年の長さを確定させたといわれています。 日の出と入りで東西が、正午の太陽の南中から南、北極星で北、を確定させていたそうです。
 東とは太陽が昇る方向であり、正確には春分と秋分の日の日の出の方向です。 つまり球体である地球の表面を考えた方位ではなく、神羅万象の宇宙を含めて考えられているのです。

ふたつの東

太陽の方向を示すのは、メルカトル図法の東の方位であります。
 方位学の理論やその思想の成り立ちから考えれば、 メルカトル図法上でみた東の方向が方位学でいう正しい方位、より自然な考え方といえるです。
 確かに、正距方位図法で東西を求めることとは地理学上(球面体の上)では正確な方位ですが、 占法上では思想や理論から離れてしまい結果的には陰陽五行説の本来の考え方からずれてしまいます。 占いなどの思想や理論においては、一部科学的事実と異なっていても問題はありません。 西洋占星術のホロスコープにおいては天動説(地球が宇宙の中心・太陽を含む他の星が地球のまわりを廻っている) に基づいて作図されています。 紫微斗数においては実在しない星の運行を多数使用して人の運命を観ます。
 このように科学的根拠に関係なく占いの思想や理論が成り立っているものですから、 科学的合理的事実や実証できる出来ないに囚われることは必要ないのです。 北の方位を磁北にしたり東西南北を正距方位図法で求めたりする行為は、 より正確・より合理的・より科学的に追及してしまった結果、 占い元来の正しい考え方からいつの間にか逸脱してしまったものといえるでしょう。
 以上のことから、私が思うには方位をみる場合にはメルカトル図法を利用し、 真北を北として鑑定をしたほうがいいと考えている理由です。


関連記事は下記から…

メルカトル図法と正距方位図法 1
北はどこ? 磁北と真北
その他の話題やエッセイ、記事はこちらから…

credit:NASA

サイトマップ

リンクサイト

〜 本棚 〜