プログレスについて

   

 森羅万象、星々は休みなく刻々と動いています。その動きと生まれた瞬間とを比較するもので、 生まれた瞬間の星の位置とその後の位置関係を使用して占星術は未来予測をします。 トランジットとは実際の星の位置を示し、プログレスは出生図から導き出された模型のような加工された位置です。 占星術では人生の縮図を表すために用意される星々の位置を様々な方法で利用します。ここではプログレスの算出方法をいくつか記します。

ソーラ・アーク法

 手作業で感受点の位置を計算する時代の簡素な進行法です。プライマリー(第一の方法)とも言います。 出生図におけるすべての感受点を太陽の進行速度と同じくして、太陽が進んだ分だけ他の全ての天体を進行させる方法です。
 生まれた日の太陽の位置から一日後が占星術上の一年後になり、太陽が動いた分だけ他の天体も動かします。 最も簡単で最も基本的な進行です。

一日一年法

 暦の上での一日を占星術上で一年として、出生図と比較して未来予測する方法です。 例えば1971年12月24日生まれの人では、10歳時に相当する運勢は出生図と10日後の1972年1月3日の星の位置を比較して未来予測することになります。
 このプログレスの方法は、アラン・レオが1905年に発表した「進行したホロスコープ」の中で新しい未来予測法として紹介しています。 前述のソーラー・アーク法がプライマリーというのに対し、一日一年法はセカンダリーということもあります。

一度一年法

 ホロスコープ上の一度を一年として考えてすべての天体を動かし未来予測する方法です。 ソーラー・アーク法よりも簡潔であり、即興的に鑑定する場合に便利な方法です。但し簡易的であり詳細な鑑定には不向きでもあります。
 一日一年法では太陽の移動量は0度59分ですが、これを丁度1度にしてすべての天体の位置を動かすものですから、 例えば35歳の時の運勢を調べるときは、出生図の全ての天体に対し35度進めることになります。

コンポジット・プログレス・システム(CPS)

 一日一年法では太陽、水星、金星、月は比較的大きく移動していきますが、 外惑星である土星や天王星、海王星、冥王星は殆ど動きません。 これでは人生上に起こり得るイベントに対し的確に見ることが難しいものとなります。 これの欠点を解決する方法がこのコンポジット・プログレス・システム、略してCPSという方法です。
 この方法とは、太陽・月・水星・金星は一日一年法に基づいて移動させますが、 その他の天体については太陽と同じ移動量を動かすものです。

一月一年法

 月の一公転を一年として考える方法です。この方法は研究の域を出ていないものになるかもしれませんが、 興味深く面白い方法でもあります。このほかにも一日一月法、一日一週法なども考えられています。

逆方向のプログレス

 通常の一日一年法では生まれた日の20日後が20歳の運勢を表すとされますが、 これとは逆に生まれた日の20日前も同じように20歳の運勢を表すという考え方です。    この逆方向のプログレスは重大なポイントのみ示しているといわれています。 その人物が生まれる前の日付が影響するとは大変興味深いものです。

プログレスはどの方法を採用するべきか

 プログレスには様々な方法があることがわかりました。 では実際に鑑定する場合、どの方法を採用することが有効なのでしょうか。
 それは「ハウス分割に関する考察」でも述べたように、自分にとって使い易いものを使用すればいいでしょう。 人生上の重大なイベントは、どの方法を採用してもチャート上に現れてくるものです。 人の人生や心の様相は一つの技法や方法のみによってしか現されるものではありません。 いずれの方法によっても必ず意味を持って現されます。それを読み取るのが占星術師の能力の一つになります。

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credit:NASA

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