占いとは何ぞや

   

占いの考えは万物照応

 皆さんは、“占いが何故当たるのか”を考えたことがあるのでしょうか? 単純で当たり前な質問ですが、これがナカナカ答え方が難しいものの一つです。 もし簡潔明瞭で万人が納得のいく説明ができる占い師ならば優秀な人物といえるでしょう。 少しかじっただけの占い師はみな曖昧模糊とした表現のみで終わってしまいます。 ですから、占い師の見極めるためのいい質問です。親切丁寧に教えてくれる方なら安心して信頼できる占い師といっていいでしょう。
 ところで“万物照応”という言葉、または考え方をご存知でしょうか? この世に存在する事柄は全て関連しあっている…、という考え方であり、難しく表現すれば「非因果的関連性」ということです。 関連性のない事柄に思えてもお互いに影響しあう因果関係が必ずあるという考え方の事です。 心理学者ユングが唱えたシンクロニシティ、集合的無意識という考え方と同じか近いものといえましょう。 皆さんの中にも偶然の一致や離れていてもお互いの意識が通じ合うという不可思議なことがあったことがある人も多いはずです。 これは人間の深層意識は全ての人と繋がっている、この世に命あるものは深層意識で繋がっている、共有している、という考え方のあらわれです。 その対象となるものは、人と人だけでなく、動物、植物、自然、宇宙、宇宙意識…、全てがその考え方に沿って存在しているというのです。 占いはこの“万物照応”という考え方に基づいているものといえます。だから、星の動きをみて人の人生を知ることができるのです。

科学は万能か?

 現代においては、占いは非科学的なカテゴリーに分類されがちですが、古代から中世辺りまでは、ちゃんと学問としての位置づけがされていました。 例えば、古代文明では現代の私たちであっても驚愕するほどの星々に対する知識が豊富だったといわれます。 天体は“日”または“年”という正確な周期を持って夜空を巡っているということ、 金星や木星といった太陽系の惑星の存在とその軌道、また太陽を一周する周期すら正確に把握していたこと、 完成度の高い暦が存在していたことは遺跡に痕跡が残されている紛れもない事実があります。 古代人が星の位置や周期を丹念に調べ上げて暦をつくり雨季や洪水の季節を事前に知りました。 これを国家の盛衰との関連性を見出し、 後に個人レベルの人生に関連性を見出したのが星占い・占星術の始まりともいえるのです。
 もともとは占星術とは天文学者の仕事であり、 理科の教科書にも出てくるヨハネス・ケプラーも「万有引力の法則」を発見したニュートンも占星術を研究した一人です。 そしてその後、時代が下ると科学が発達し自然科学と運命学が分離していったのです。 それは科学には合理性に主眼がおかれ、形而下と形而上とに学問が乖離していった結果なのでしょう。 簡単に言えば目に見える世界、五感で説明の出来る現象、 合理的な関連性がありかつ再現性がある事象のみが真実だと言われるようになったのです。

占いと科学の対立

 占いについて、現代の科学万能を唱える学者からは「そんなことが…」と一蹴されそうですが、 現代の学者が信望している現代科学というものがどれほど万能なのか…。 少しだけ例を挙げると、アインシュタインが唱えた“相対性理論”は現代科学の根幹に位置する理論ですが、理論の全てが実証された訳ではありません。 いわば仮説の一つであり、今のところ正しいとされているに理論に過ぎません。
 また私たちが存在する宇宙の物質のうち96パーセントは観測できていない“暗黒物質・ダークマター”であり、 現代科学の粋を集めた天文物理学ですら宇宙にある全物質の4パーセントしか私たちは把握できていないのです。 宇宙には未知の部分が96パーセントあります。それでいて“万能な”科学なのでしょうか?
 占いが非科学的だという論拠は“関連性がない”ということです。 しかし占いは“万物照応”であり“非因果的関連性”、つまり“関連性がないところに関連性をみつける”ところからスタートしています。 ここに科学者と占い師の対立構造が見え隠れしているのです。 占いといわれる考え方の中にも正しいエッセンスがあるからこそ、数千年という歴史の中で自然淘汰されずに現代まで受け継がれてきたのでしょう。
 古代や中世の学者たちは夜空を眺め、美しい天空の宇宙と身の内にある宇宙との関連性を結び付けていったのですから、どうやら昔の学者のほうがロマンチストだったようです。

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credit:NASA

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